薬剤師として働く上で「自分に合った働き方」を見つけることは、キャリアの充実度を大きく左右します。調剤薬局、病院、ドラッグストア、企業など職場の選択肢は多岐にわたり、正社員・パート・派遣といった雇用形態も様々です。本記事では、薬剤師の働き方を職場別・雇用形態別に詳しく解説し、ライフステージに合わせた最適な選択をするためのポイントをご紹介します。
薬剤師の働き方とは|多様化する選択肢
現代の薬剤師には、従来の調剤業務だけでなく、研究開発、公務員、在宅医療など多彩な働き方があります。また、正社員としてフルタイムで働く形態に加え、パート、派遣、フリーランスといった柔軟な雇用形態も選べるようになっています。自身のキャリアプランやライフスタイルに応じて、最適な働き方を選択することが可能です。
薬剤師が活躍する主な職場
薬剤師の職場は大きく分けて「調剤施設」「医療機関」「企業」「公務員」の4つに分類されます。
調剤施設での働き方
調剤薬局やドラッグストアでは、処方箋に基づく調剤業務と服薬指導が中心です。調剤薬局は地域医療に密着し、患者との継続的な関わりが特徴です。一方、ドラッグストアでは調剤業務に加え、OTC医薬品の販売やヘルスケア相談など幅広い業務を担当します。
医療機関での働き方
病院やクリニックでは、入院患者への服薬指導や注射薬の調製、病棟業務など専門性の高い業務に従事します。チーム医療の一員として医師や看護師と連携し、高度な薬物療法に関わる機会が多いのが特徴です。
企業での働き方
製薬会社や医療機器メーカーでは、研究開発、品質管理、薬事申請、MRなど多様な職種があります。土日休みの勤務体制が一般的で、ワークライフバランスを重視する方に適しています。
公務員としての働き方
保健所や衛生研究所、麻薬取締部など公的機関では、公衆衛生や薬事行政に携わります。安定した雇用と福利厚生が魅力です。
雇用形態による働き方の違い
働き方は雇用形態によっても大きく異なります。正社員は安定した収入と充実した福利厚生が得られる一方、パートや派遣は勤務時間や日数の調整がしやすく、育児や介護との両立に適しています。近年では、週休3日制を導入する企業や、リモートワークが可能な職種も登場しています。
職場別|薬剤師の働き方と特徴
職場によって業務内容、勤務時間、給与、キャリアパスは大きく異なります。ここでは代表的な職場における薬剤師の働き方を詳しく解説します。
調剤薬局での働き方
調剤薬局は薬剤師の就職先として最も一般的で、約6割の薬剤師が勤務しています。医師の処方箋に基づく調剤、患者への服薬指導、薬歴管理が主な業務です。
業務内容の詳細
処方箋を受け取ったら、まず処方内容の確認を行います。薬の用法用量、相互作用、重複投薬などをチェックし、疑問点があれば医師に疑義照会します。調剤後は患者に薬の効果や副作用、服用方法を丁寧に説明し、薬歴に記録を残します。最近では在宅医療に力を入れる薬局も増えており、患者宅を訪問して服薬管理を行うケースも増えています。
勤務時間と休日
門前の医療機関の診療時間に合わせて営業するため、平日9時から19時頃までの勤務が一般的です。土曜日は午前中のみ営業する薬局が多く、日曜・祝日は休みとなる職場が主流です。ただし、休日診療所の門前薬局では休日出勤が必要な場合もあります。残業は処方箋の枚数や薬歴記載の進捗によって変動しますが、月10〜20時間程度が平均的です。
給与水準
地域や経営形態によって差がありますが、年収450万円から600万円程度が相場です。大手チェーン薬局では福利厚生が充実している一方、中小の個人薬局では給与が高めに設定されているケースもあります。管理薬剤師になると手当が加算され、年収600万円以上も可能です。
向いている人
患者とのコミュニケーションを大切にしたい方や、地域医療に貢献したい方に適しています。また、様々な診療科の処方を経験できるため、幅広い知識を身につけたい薬剤師にもおすすめです。
病院での働き方
病院薬剤師は専門性の高い医療に携わることができ、やりがいを求める薬剤師に人気の職場です。
業務内容の詳細
外来・入院患者への調剤業務に加え、病棟での服薬指導、注射薬の調製、抗がん剤の無菌調製、医薬品情報の管理など多岐にわたります。病棟業務では患者のベッドサイドで直接服薬指導を行い、副作用のモニタリングや処方提案も行います。また、感染制御チームや栄養サポートチームなど、チーム医療の一員として活動する機会も多くあります。
勤務時間と休日
病院の規模や体制によって異なりますが、8時から17時頃までの勤務が基本です。大規模病院では当直や夜勤がある場合もあり、24時間体制で薬剤業務を担当します。休日はシフト制が多く、土日祝日に出勤することもあります。
給与水準
病院薬剤師の給与は他の職場と比較してやや低めで、年収400万円から550万円程度が一般的です。ただし、公立病院や大学病院では公務員に準じた安定した給与体系と充実した福利厚生が得られます。
向いている人
高度な医療に携わりたい方、専門薬剤師を目指す方、チーム医療に関心がある方に適しています。また、継続的な学習意欲がある方にとっては成長機会の多い職場です。
ドラッグストアでの働き方
ドラッグストアでは調剤業務とOTC医薬品の販売を両立する働き方が特徴です。
業務内容の詳細
調剤併設店舗では処方箋調剤を行いつつ、店頭でのOTC医薬品の相談対応や販売も担当します。健康食品やサプリメント、化粧品など医薬品以外の商品知識も求められます。また、レジ業務や商品の陳列、在庫管理など店舗運営に関わる業務も行います。セルフメディケーションの推進により、薬剤師の専門性を活かした健康相談の需要が高まっています。
勤務時間と休日
営業時間が長い店舗が多く、早番・遅番のシフト制が一般的です。8時から22時頃まで営業している店舗では、交代制で勤務します。土日祝日も営業しているため、休日はシフトで決定されます。
給与水準
他の職場と比較して給与水準が高く、初任給で年収400万円以上、店長クラスでは年収700万円以上も可能です。成果に応じたインセンティブ制度を設けている企業も多く、キャリアアップによる収入増加が見込めます。
向いている人
接客が好きな方、幅広い健康相談に対応したい方、キャリアアップを目指す方に適しています。体力的にも比較的ハードな面があるため、アクティブに働きたい方におすすめです。
診療所(クリニック)での働き方
診療所では院内処方を行う施設で薬剤師が活躍しています。
業務内容の詳細
基本的な調剤業務と服薬指導を行いますが、扱う薬剤の種類は診療科によって限定的です。皮膚科や整形外科などの専門クリニックでは、その科に特化した薬剤知識を深めることができます。少人数体制のため、薬剤管理から事務作業まで幅広く担当することが多いです。
勤務時間と休日
診療所の診療時間に準じた勤務となり、平日9時から18時頃、土曜日は午前のみという形態が一般的です。日曜・祝日は休診となる施設が多いため、規則的な生活リズムを保ちやすいです。
給与水準
年収400万円前後が相場ですが、診療所の規模や立地によって差があります。個人経営のクリニックでは、院長の方針によって待遇が大きく変わる傾向があります。
向いている人
落ち着いた環境で働きたい方、特定の診療科の専門知識を深めたい方、ワークライフバランスを重視する方に適しています。
在宅医療での働き方
高齢化社会の進展により、在宅医療に携わる薬剤師の需要が高まっています。
業務内容の詳細
患者の自宅や介護施設を訪問し、服薬指導や薬剤管理を行います。残薬の確認、服薬カレンダーの作成、介護者への指導なども重要な業務です。医師、看護師、ケアマネジャーなど多職種と連携し、患者にとって最適な薬物療法を提案します。
勤務時間と休日
基本的には日中の訪問が中心で、訪問件数や移動時間を考慮したスケジュールを組みます。緊急対応が必要な場合もあるため、オンコール体制を取っている施設もあります。
給与水準
調剤薬局と同程度の年収450万円から600万円程度ですが、在宅業務手当が加算される場合もあります。
向いている人
患者と深く関わりたい方、地域包括ケアに関心がある方、多職種連携に積極的な方に適しています。運転免許が必要となることが多いです。
製薬会社での働き方
製薬会社では、薬剤師の専門知識を活かした多様な職種があります。
研究開発職
新薬の研究開発に携わり、基礎研究から臨床試験まで幅広い段階に関与します。最先端の医薬品開発に携わることができ、専門性を深めたい方に適しています。
品質管理・品質保証職
医薬品の製造過程で品質基準を満たしているか管理・保証する業務です。GMP(医薬品製造管理基準)に基づいた厳格な管理が求められます。
薬事申請職
新薬の承認申請に必要な書類作成や当局との折衝を担当します。薬事法規の知識と英語力が求められることが多いです。
学術職・DI職
医薬品情報の収集・管理・提供を行います。医療従事者からの問い合わせ対応や、学術資料の作成などが主な業務です。
勤務時間と休日
一般企業と同様の勤務体系で、土日祝日が休みとなります。フレックスタイム制を導入している企業も多く、ワークライフバランスを保ちやすい環境です。
給与水準
職種や企業規模によって異なりますが、年収500万円から800万円以上と高水準です。外資系製薬会社では更に高い給与が期待できます。
向いている人
最先端の医薬品開発に興味がある方、専門性を深めたい方、英語力を活かしたい方に適しています。
MR(医薬情報担当者)としての働き方
MRは製薬会社の営業職として、医療機関に自社医薬品の情報提供を行います。
業務内容の詳細
医師や薬剤師を訪問し、医薬品の特徴、有効性、安全性情報を提供します。また、医療現場からの副作用情報や使用実態を収集し、本社にフィードバックする役割も担います。学会への参加や勉強会の開催も業務の一環です。
勤務時間と休日
担当エリアの医療機関を訪問するため、日中は外回りが中心です。夜間の勉強会や休日の学会参加もあり、変則的な勤務時間となることもあります。
給与水準
比較的高収入で、年収500万円から700万円以上が期待できます。営業成績に応じたインセンティブが加算される企業も多いです。
向いている人
コミュニケーション能力が高い方、営業職に興味がある方、フットワークが軽い方に適しています。薬剤師免許は必須ではありませんが、薬学知識は大きな強みとなります。
CRA(臨床開発モニター)・CRC(治験コーディネーター)としての働き方
治験に関わる専門職として、薬剤師の知識を活かせる職種です。
CRAの業務内容
製薬会社やCRO(開発業務受託機関)に所属し、治験が適切に実施されているかモニタリングします。医療機関を訪問し、治験担当医師や治験コーディネーターと連携しながら、データの信頼性確保に努めます。
CRCの業務内容
SMO(治験施設支援機関)に所属し、治験を実施する医療機関で被験者のサポートを行います。治験のスケジュール管理、被験者への説明、データ収集などが主な業務です。
勤務時間と休日
基本的には平日勤務で土日祝日が休みですが、医療機関への訪問スケジュールによっては変動します。
給与水準
年収450万円から650万円程度が一般的です。経験を積むことで年収アップが期待できます。
向いている人
新薬開発に携わりたい方、データ管理が得意な方、多職種とのコミュニケーションが好きな方に適しています。
公務員薬剤師としての働き方
公務員薬剤師は、国や地方自治体に所属して公衆衛生や薬事行政に携わります。
保健所での業務
食品衛生、環境衛生、医薬品の監視指導などを担当します。飲食店の立ち入り検査や、薬局・医薬品販売店の監視指導を行います。
衛生研究所での業務
食品や医薬品の試験検査、感染症の検査などを行います。専門的な分析技術が求められます。
麻薬取締官としての業務
厚生労働省の麻薬取締部に所属し、不正な麻薬・覚醒剤の取締りや捜査を行います。特別司法警察職員として逮捕権を持つ専門職です。
勤務時間と休日
一般的な公務員と同様、平日8時30分から17時15分頃までの勤務で、土日祝日が休みとなります。
給与水準
公務員給与体系に準じており、年齢や勤続年数に応じて昇給します。初任給は比較的控えめですが、長期的には安定した収入が得られます。
向いている人
公衆衛生に貢献したい方、安定した雇用を求める方、社会的使命感のある方に適しています。
雇用形態別|薬剤師の働き方
雇用形態の選択は、ライフステージや価値観によって変わります。それぞれの特徴を理解し、自分に合った働き方を見つけましょう。
正社員としての働き方
正社員は最も一般的な雇用形態で、安定性とキャリア形成の両面でメリットがあります。
メリット
週5日のフルタイム勤務で、安定した収入が得られます。社会保険、厚生年金、雇用保険などの福利厚生が充実しており、ボーナスや退職金制度もあります。キャリアアップの機会が多く、管理薬剤師や薬局長へのステップアップも目指せます。継続的な研修制度により、専門性を高めることができます。
デメリット
残業や休日出勤が発生する可能性があります。転勤や異動を伴う場合もあり、勤務地の自由度は低くなります。育児や介護との両立には工夫が必要です。
適している人
キャリアを積みたい方、安定した収入を重視する方、専門性を高めたい方に適しています。
パート・アルバイトとしての働き方
パート・アルバイトは、時間や日数を調整しやすく、ライフスタイルに合わせた働き方が可能です。
メリット
勤務日数や時間を自分で選べるため、育児や介護、趣味との両立がしやすいです。週2〜3日勤務や、午前のみ・午後のみといった短時間勤務も可能です。転勤や異動がないため、住み慣れた地域で長く働けます。時給2,000円から3,000円程度と高時給であることも魅力です。
デメリット
雇用の安定性は正社員より低く、契約更新の可能性があります。ボーナスや退職金がない、または少額の場合が多いです。福利厚生も正社員と比較して限定的です。
適している人
育児中の方、介護と両立したい方、プライベートの時間を重視する方、複数の職場で経験を積みたい方に適しています。
派遣薬剤師としての働き方
派遣薬剤師は、派遣会社に登録し、様々な職場で期間限定の勤務を行います。
メリット
高時給で、時給2,500円から3,500円程度が相場です。勤務地や期間、時間を選べるため、ライフスタイルに合わせた働き方ができます。様々な職場を経験できるため、幅広いスキルが身につきます。人間関係の悩みが少なく、契約期間が決まっているため区切りをつけやすいです。
デメリット
契約期間が定められているため、長期的な雇用保障はありません。同じ職場での就業は最長3年までという制限があります。管理職へのキャリアアップは難しい場合が多いです。
適している人
様々な職場を経験したい方、短期間で高収入を得たい方、人間関係に縛られたくない方に適しています。
週休3日制での働き方
近年、ワークライフバランスを重視する働き方として注目されています。
メリット
週4日勤務で週休3日となるため、プライベートの時間が大幅に増えます。副業やスキルアップの時間を確保しやすく、趣味や家族との時間も充実させられます。1日の勤務時間を延長することで、週の総労働時間は維持できる場合もあります。
デメリット
給与は週5日勤務と比較して減少する場合が多いです。1日の勤務時間が長くなるケースもあり、体力的な負担が増える可能性があります。求人数は限定的で、選択肢が少ない現状があります。
適している人
自己啓発に時間を使いたい方、副業を考えている方、家族との時間を大切にしたい方に適しています。
リモートワーク・在宅勤務
近年の働き方改革により、薬剤師でもリモートワークが可能な職種が登場しています。
メディカルライター
医薬品や医療に関する記事、論文、パンフレットなどを執筆します。薬剤師の専門知識を活かして、正確で分かりやすい医療情報を提供します。
医療翻訳
海外の医学論文や臨床試験資料、添付文書などを翻訳します。薬学知識と語学力の両方が必要です。
オンライン服薬指導
2020年の規制緩和により、オンラインでの服薬指導が可能になりました。自宅からビデオ通話で患者に服薬指導を行います。
DI業務(在宅)
医薬品情報の収集・整理・提供をリモートで行う企業もあります。
メリット
通勤時間がなく、自宅で仕事ができます。育児や介護と両立しやすく、地方在住でも首都圏の仕事に携われます。自分のペースで仕事を進められるため、時間管理の自由度が高いです。
デメリット
求人数が限定的で、競争率が高い場合があります。自己管理能力が求められ、孤独を感じやすい面もあります。収入が不安定になる可能性があります。
適している人
自己管理能力が高い方、執筆や翻訳のスキルがある方、在宅での仕事を希望する方に適しています。
働き方を選ぶ際の重要ポイント
自分に合った働き方を見つけるためには、以下のポイントを考慮することが重要です。
キャリアプランとの整合性
将来どのような薬剤師になりたいかを明確にしましょう。専門薬剤師を目指すなら病院、経営に興味があるならドラッグストアの管理職、研究開発なら企業というように、目指すキャリアに合った職場を選ぶことが大切です。認定薬剤師や専門薬剤師の取得を考えている場合は、研修制度や学会参加のサポート体制が整っている職場を選びましょう。
ワークライフバランス
勤務時間、休日、残業の実態を確認しましょう。育児や介護、趣味など、仕事以外の時間をどの程度確保したいかを考慮します。通勤時間も生活の質に大きく影響するため、勤務地の立地も重要な判断材料です。年間休日数や有給休暇の取得率も確認しましょう。
給与・待遇
給与だけでなく、ボーナス、退職金制度、各種手当(住宅手当、家族手当、通勤手当など)の有無を確認します。昇給制度や評価制度が明確かどうかも重要です。福利厚生として、社会保険、健康診断、研修支援、育児支援制度などが充実しているかをチェックしましょう。
職場環境と人間関係
職場の雰囲気や人間関係は、長く働く上で非常に重要です。可能であれば、事前に職場見学を行い、実際の働く環境を確認しましょう。薬剤師の人数や年齢構成、離職率なども参考になります。教育体制やサポート体制が整っているか、質問しやすい雰囲気かどうかも確認ポイントです。
業務内容とスキルアップの機会
自分がやりたい業務ができるか、興味のある分野の経験が積めるかを確認します。研修制度や勉強会の頻度、学会参加のサポートなど、継続的な学習機会があるかも重要です。新しい知識や技術を習得できる環境かどうかは、薬剤師としての成長に直結します。
将来の働き方の変化に対応できるか
ライフステージの変化に応じて、働き方を調整できる職場かどうかも考慮しましょう。正社員からパートへの変更、育児休暇や介護休暇の取得実績、復職支援制度の有無などを確認します。長期的な視点で、自分のキャリアと生活の両立が可能かを検討することが大切です。
ライフステージ別|おすすめの働き方
人生の各段階で、最適な働き方は変化します。ここでは、ライフステージごとにおすすめの働き方をご紹介します。
新卒・若手薬剤師(20代)
この時期は基礎的なスキルを身につけ、幅広い経験を積むことが重要です。正社員として調剤薬局や病院で働き、調剤技術や服薬指導のスキルを磨きましょう。様々な診療科の処方を経験できる総合門前薬局や、専門性の高い病院薬剤師として働くことで、薬剤師としての土台を築けます。研修制度が充実した大手チェーンや、教育熱心な職場を選ぶと良いでしょう。
結婚・出産前後(30代前半)
キャリアを継続しながら、将来のライフイベントも見据えた選択が必要です。育児支援制度が充実した職場や、時短勤務制度のある企業を選ぶと、出産後もスムーズに復職できます。管理薬剤師や専門薬剤師の資格取得を目指すのもこの時期です。産前産後休暇や育児休業の取得実績が豊富な職場を選びましょう。
育児期(30代後半〜40代)
子育てと仕事の両立が最優先となる時期です。パートや派遣として、週3〜4日勤務や短時間勤務で働く薬剤師が多いです。通勤時間の短い職場を選ぶことで、育児との両立がしやすくなります。保育園の送迎時間に合わせた勤務時間の調整ができる職場が理想的です。急な子どもの病気にも対応できるよう、融通の利く職場を選びましょう。
子育て一段落後(40代後半〜50代)
子どもが成長し、時間的余裕が出てくる時期です。パートから正社員への転換や、勤務日数・時間を増やすことを検討できます。これまでの経験を活かして、管理薬剤師や教育担当として後輩指導に携わることも可能です。在宅医療や専門分野への挑戦など、新しいキャリアを築くのにも適した時期です。
シニア期(60代以降)
定年後も薬剤師として活躍する道は多くあります。パートや派遣として週2〜3日勤務で、無理なく働き続けられます。これまでの豊富な経験を活かして、若手薬剤師の指導役として貢献することもできます。ドラッグストアや調剤薬局では、シニア薬剤師の需要が高く、柔軟な勤務条件で働ける職場が多いです。
まとめ
薬剤師の働き方は、職場や雇用形態によって大きく異なります。調剤薬局、病院、ドラッグストア、企業、公務員など、それぞれに特徴があり、求められるスキルや得られる経験も様々です。正社員、パート、派遣、リモートワークなど、多様な雇用形態から選択できるのも薬剤師の強みです。自分のキャリアプラン、ライフステージ、価値観に合わせて最適な働き方を選び、充実した薬剤師人生を実現しましょう。
当社の薬剤師転職支援サービスでは、あなたの希望に合った職場探しを専門のキャリアアドバイザーがサポートいたします。職場の雰囲気や実際の働き方など、求人票だけでは分からない情報もご提供できます。まずはお気軽にご相談ください。
まずはキャリアの可能性を知る相談から
キャリア相談・面談依頼はこちらから
田井 靖人
2013年摂南大学法学部を卒業後、不動産業界で土地活用事業に従事。
2019年から医療人材業界へ転身し、薬剤師と医療機関双方に寄り添う採用支援に携わる。
現在は薬剤師が“自分らしく働ける環境”を広げるべく、現場のリアルやキャリアのヒントを発信。 座右の銘は「人間万事塞翁が馬」。どんな経験も糧に変え、薬剤師の未来を支える言葉を届けている。